Swiperには様々なオプションがありますが、ズームさせるオプションはありません。
しかし、CSSアニメーションを使えば可能です。
今回は、Swiperを使ってズームしながらフェードで切り替わるスライダーをご紹介します。
Swiperの基本的な使い方についてはこちらの記事を参照下さい。
【2024年最新Ver11】Swiperの使い方とよく使うオプション・カスタマイズ方法を解説
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またSwiperには色々カスタマイズが出来るオプションがあるので、そちらも合わせて活用すると実装出来るスライダーの幅が広がります。
【Swiper】カスタマイズ用オプションまとめ一覧
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(有料になっていたらすいません🙇♂️)
Swiperでズーム(拡大)しながらスライドする方法
まずは、基本となるスライダーを見てみます。
See the Pen
Swiper(矢印、ドットインジケーター) by junpei (@junpei-sugiyama)
on CodePen.
前後の矢印、ページネーションが表示されているシンプルなスライダーです。
これを元に作成していきますが、コード解説の前に完成形のデモを見てみます。
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Swiper(ズームしながらフェード切り替え) by junpei (@junpei-sugiyama)
on CodePen.
注意ポイント
CSSのコード
今回はコードを見やすくする為に、前後の矢印は削除したいと思います。
HTMLはそれ以外は特に変わったところはないので、まずはCSSを見てます。
CSSの書き方はこちら。
@keyframes zoomUp {
0% {
transform: scale(1);
}
100% {
transform: scale(1.15);
}
}
.swiper-slide-active .swiper-img,
.swiper-slide-duplicate-active .swiper-img,
.swiper-slide-prev .swiper-img {
animation: zoomUp 7s linear 0s normal both;
}
.swiper-slide img {
height: auto;
width: 100%;
}
最初のコードですが、『zoomUp』は任意で付けるアニメーション名なので『fadeZoom』などでも大丈夫です。
その次のtransform: scale(1);
からtransform: scale(1.15);
になることで、『15%拡大する』という意味になります。
拡大率を変えたかったら、transform: scale(1.15);
の数値を変更すればOKです。
次のコードはこちらになります。
- .swiper-slide-active → 現在表示中のスライド
- .swiper-slide-duplicate-active → ループで最後と最初のスライド切り替え時に付くclass
- .swiper-slide-prev → 現在表示中の前のスライド
そして、これらに対して以下のCSSアニメーションを設定しています。
animation: zoomUp 7s linear 0s normal both;
ここに書いているプロパティの設定値は、以下をひとまとめにしたものです。
- animation-name: zoomUp; → アニメーション名
- animation-duration: 7s; → アニメーション1回分の時間
- animation-timing-function: linear; → アニメーションの進行スタイル
- animation-delay: 0s; → アニメーションが開始するまでの時間
- animation-direction: normal; → アニメーションの再生方向
- animation-fill-mode: both; → アニメーション実行前後の状態
CSSアニメーションの詳しい解説は別の記事に書くかも知れませんが、今回は割愛します。
補足をすると、『animation-name』は最初に@keyframes
で書いたアニメーション名です。
あとは『animation-duration』ですが、このあとJavaScriptに書く『daley』と『speed』を足した数値以下だと、フェードの切り替わりで一時停止するのでご注意下さい。
例えば、delay: 4000,
でspeed: 2000,
の場合は、animation-duration: 6s;
だと一時停止します。
なので6s以上であれば大丈夫ですが、数値が大きいほどズームがゆっくりになります。
もし一時停止するようであれば、この数値を少し大きくしてみて下さい。
JavaScriptのコード
JavaScriptの書き方はこちら。
const swiper = new Swiper(".swiper", {
loop: true,
effect: "fade", // フェード切り替え
// 自動再生
autoplay: {
delay: 4000, // 4秒後に次のスライドへ
disableOnInteraction: false, // ユーザーが操作しても自動再生を継続
},
speed: 2000, // 2秒かけてフェード
// ページネーション
pagination: {
el: ".swiper-pagination",
clickable: true,
},
});
最初に見た基本となるスライダーと違うのは、『フェード』『自動再生』『フェードの時間』です。
あとは、時間の数値を調整することは可能です。
それでは、最後にもう一度完成形を見てみましょう。
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Swiper(ズームしながらフェード切り替え) by junpei (@junpei-sugiyama)
on CodePen.
まとめ:Swiperスライダーでズームしながらフェードで切り替えるには時間設定に注意!
今回は、Swiperスライダーでズームしながらフェードで切り替える方法を解説しました。
時間設定など、数値に注意しながら実装しましょう。
以上になります。
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