拠点を持たずにホテル暮らしをしながら生活する人をノマドワーカーと呼びますが、一見旅行しながら仕事をするワーケーションのように見えて楽しそうと思うかも知れません。
しかし、実際どうなのか気になる人も多いと思います。
そこで今回は、タイを中心に東南アジアでノマド生活をしている、シュンさん(@shun_nv2)にインタビューしました。
シュンさんはNomado Placeというノマド向けコミュニティを運営し、そこでノマド合宿という企画を開催していて、私も第1回〜第3回に参加させて頂きました。
今回は、海外ノマドの実態について解説して頂きます。
『ノマドって何?』や『ノマドワーカーの職種は?』という人は以下の記事で解説しているので参照下さい。
プログラミング初心者でも30代からリモートワークで稼げるようになってノマドワーカーになれるのか?
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ノマド合宿については最後にご紹介します。
就職せずにフリーランスのノマドワーカーになった理由
学生の頃からYouTubeなどを見ていて『場所に縛られないノマドワーカー』という働き方に憧れを持っていました。
多くの人はまず『就職して経験を積む → 独立』というステップを考えると思いますが、僕の場合まずは『独立 → 無理と思ったら別の道を考える』といった感じで、考えが逆でした。
あとは学生のうちにWeb制作スキルを習得して個人で稼ぐ経験ができたので、それもあって就職しない道を決意することができました。
やりたいことは最短でやる
もちろん金銭的な不安や苦労もありましたが、やらなきゃいけない環境に身を置いたことで爆速で成長できたし、案外何とかなりました。
『新卒カードを捨てるのはもったい無い』という意見もあると思いますが、『新卒フリーランス』というステータスもいろんな人から興味を持たれます。
個人でやっていく以上、人と違った面白い経験・面白い話のネタを持っているだけで稼ぐ材料になったり人としての魅力も上がるので、そういった選択を今後もしていきたいと思っています。
正解はないですが『個人で稼げるスキルを身につけて、選択肢を広げておく』ということは、なる早でやっておいた方がいいですね。
関連記事:ノマドとフリーランスの違いって?おすすめの職種と必要な準備を紹介
ノマドワーカーの職種
ノマド合宿参加者の職業
- Webデザイナー
- Webライター
- ブロガー、アフィリエイター
- オンライン英会話講師
- EC関連
- クリプト系
- 現地メディア運営
などなど、色々な職種の方と仕事の話や旅の話、プライベートの話をしながら海外で交流できたのは非日常的で楽しかったですね。
ノマドワーカーになるには
おすすめのWeb系スキル5選
おすすめのWeb系スキル
- Web制作、Webデザイン
- Webライター
- 動画編集
- ブログ、アフィリエイト
- SNSマーケ、コンテンツ販売
僕がこれまで出会ってきたノマドの方たちも、上記5つのいずれかのスキルを持った人が多い印象です。
会社員でもノマドワーカーはいる
ノマドワーカーになるにはフルリモートワークであればいいので、会社員でもフルリモートであればOKです。
Web系のスキルをある程度習得したら、そういった企業に就職して『リモートで働く』という選択肢もできます。
実際に周りにも会社員で海外を飛び回るノマドワーカーもいますし、前回のノマド合宿でもそういった方が1人いましたね。
海外ノマドに必要なもの
パスポート
当然ですが、国外に行くにはパスポートが必要になります。
パスポートは5年と10年がありますが、5年が9,000円、10年が14,000円となります。
また国によって異なりますが、入国時にパスポートの残存有効期限が6ヶ月以上など必要な場合があるので、できれば10年がおすすめです。
ビザ
国によっては入国するのにビザが必要な場合があります。
例えばタイは不要ですが、インドネシアではVIO(到着ビザ)が必要になり、500,000ルピア(約4,800円)かかります。
また連続でいられる滞在日数も国によって違うので、それもちゃんと確認しておきましょう。
海外旅行保険
おすすめのクレジットカード2つ。
おすすめのクレジットカード
- エポスゴールド(出発から90日間保険適用)
- リクルートカード(カード利用から90日間保険適用)
上記の通りで、エポスカードの適用期間が切れるタイミングでリクルートカードを利用すれば、合計180日間はカバーすることができます。
変換プラグ
これは小さなことのようで重要なことですが、電源の形や電圧は国によって違うので、もし違って変換プラグを持っていなければ充電できずに詰みます。
ただしコンビニやスーパーに大抵売っているので、現地調達でも大丈夫かと思います。
防犯グッズ
基本的には滞在先のコンドミニアムやホテルで仕事していますが、カフェで仕事する機会もあるので周りから覗き見できないように『プライバシーフィルター』を念の為活用しています。
サコッシュは前にしていれば後ろや横からスられる心配はありません。
あとはワイヤーロックも常に持ち歩いています。
ロッカーはあるけど鍵がない、なんてこともあるので。
英語は話せないとダメ?
僕は学生時代にオーストラリアへ10ヶ月ほど留学していた経験があったので日常英会話くらいなら話せますが、全く話せない友達も海外に住んでいたりするので『英語ができないから』を理由に踏み出さないのはもったい無いです。
海外ノマドの生活スタイル
僕の基本的な1日のスケジュールはこちらです。
シュンさんの一般的な1日のスケジュール
- 09:00 起床・仕事開始
- 12:00 Grabでランチ注文(デリバリーフード)
- 13:00 仕事再開
- 18:00 夕飯
- 20:00 仕事再開 or 遊びに出かける
- 02:00 就寝
他の国への移動中はノマドっぽくてキラキラしているかも知れませんが、移動が完了したらほぼ引きこもって仕事してるだけです。
東南アジア・特にタイがノマドワーカーにおすすめな理由
理由①:生活しやすい
5〜8万円くらい出せばジム&プール付きのコンドミニアムに住めますし、食べ物もフードコートなら300〜500円でお腹いっぱい食べれます。
配車アプリのGrabを使って移動もすぐできるし、フードデリバリーや買い物も頼めたりするので本当に生活しやすいです。
理由②:良い意味でみんな適当
南国特有の文化なのか、タイ人は適当な人が多いです。
スマホをいじりながら接客されることもあるし、タクシーの運転手もよく誰かと電話しながら運転しています。
日本のように『ちゃんとしないといけない』みたいな雰囲気がなく、気を遣わずゆるく生活できるので、個人的にはかなり過ごしやすいですね。
理由③:行ってみないと分からない、心地良い雰囲気
あとは実際に行ってみないと感じられない、タイ独特の雰囲気が僕は大好きです。
これは言語化するのが難しいですが、人によって感じ方も異なるので、SNSの情報だけで決めつけず実際に足を運んで体感してみることをおすすめします。
ノマドワークの注意点
注意点①:フリーWi-Fiを使うときには必ずVPNを使う
ノマドワーカーはカフェやコワーキングスペースで作業することが多いと思いますが、フリーWi-Fiはセキュリティ的にリスクが高いので、必ずVPNを使うようにしましょう。
VPNを使えば高いセキュリティとなりますが、使わないとブログやサイトが乗っ取られる可能性が高まります。
それがWeb制作など仕事だったら、最悪の場合は損害賠償にもなりかねないので、常にVPNに接続するようにしましょう。
おすすめのVPNについては以下の記事を参照下さい。
NordVPNの評判・使い方・サービスの特徴などを徹底解説&レビュー
続きを見る
注意点②:時差を考慮して動く
クライアントワークをしている方は定期的に打ち合わせも発生すると思うので、時差には気をつけなくてはなりません。
2年前にジョージアに滞在していた時は、制作会社の下請けをしていたので結構苦労した思い出があります。
時差が5時間あったので朝4時くらいに打ち合わせが発生したり、生活リズムを整えるのが本当に難しかったですね。
タイやベトナムなら2時間と時差はそこまで大きくないですが、それ以上になると結構大変になるので、その辺りも考慮して動くようにしましょう。
注意点③:自己管理を徹底する
慣れない地でノマドワークをすると、気温の変化で体調を崩したり、食あたりで動けなくなってしまう可能性も十分考えられます。
実際に僕自身もこれまで5回ほど食あたりで動けなくなったことがありましたね。
特に東南アジアのローカルフードは注意したほうが良いです。
- 不衛生な雰囲気のレストランは避ける
- 自分が体調を崩しても仕事に影響が出ない対策をしておく
こういったことを徹底するのもノマドワークをする上で重要なので、しっかり頭に入れておきましょう。
ノマドワーカーの出費と節約方法
名目 | 出費 |
ホテル代 | Airbnb:70,000円 / 月 |
食費 | 食費:40,000円 / 月 カフェ代:10,000円 / 月 |
通信費 | VPN(NordVPN):2,000円 / 月 e-SIM(Airalo):5,000円(20GB / 月) |
交通費 | タイ(バンコク) → ベトナム(ダナン):10,000円 / 片道 |
合計 | 137,000円 |
上記に娯楽費や短距離でのタクシー・バイクタクシー代などがプラスされる感じです。
やはりホテル代が一番高いですが、東南アジアのドミトリーなら1泊1000円くらいで泊まれるので、もっと安く生活しようと思えばそれも十分可能です。
ノマドワーカーの確定申告
毎年確定申告の時期は、日本に帰国するようにしています。
僕の場合、住民票を抜いていてマイナンバーカードを持っていないため、e-Taxを使ったオンライン確定申告ができないんですよね。
海外ノマドの確定申告については、以下の記事を参照下さい。
海外ノマドの確定申告をわかりやすく解説!脱税を防ぐためのポイントとは | MailMate
ノマドワークでの失敗談
失敗談①:クレジットカードが不正利用される
インドネシアのバリ島にいたときに、道端にあったATMでキャッシングをしたところ、スキミングされて50万円ほどクレカが不正利用されたことがあります。
気づかなかった可能性も全然あったので、海外に行く際はクレカの利用通知を常に『ON』にしておくことをおすすめします。
失敗談②:絨毯詐欺師集団に監禁される
トルコのイスタンブールに行った時に『絨毯を買うまで帰らせないぞ』と詐欺師集団のアジトに監禁されたこともありました。
知らない人について行った僕のミスですが、過去一怖かったです。
詳しく話すと長くなるので、気になる方は『ノマド トラブル』で検索してみて下さい。
失敗談③:タクシー詐欺に遭う
これもトルコにいた時の話です。
乗車時に聞いた金額より10倍以上の金額を提示されて、30分ほど口論したことがあります。
道端のタクシーに乗ると詐欺に遭う可能性が高いので、海外でタクシーに乗る際は必ず配車アプリを使いましょう。
ノマドワーカーに向いている人・向いていない人
環境に変化を求めたい方
現状に飽きてきたり『自己成長のために環境を変えたい!』という人にとって、海外ノマドはおすすめです。
海外に出ると言葉も違うし、食べる物も違います。
文化や人の性格も違うので、日本の生活と比べて環境が180°変わります。
今まで当たり前だと思っていたことが世界では当たり前じゃないことに気づいたりなど、日本にいたら気づけなかったことが本当に多いので、間違いなく視野が広がりますね。
好奇心旺盛な方
海外ノマドワーカーは、好奇心旺盛な方が多いです。
『あの国はどんな感じなんだろう?』
『食べ物は美味しいかな?』
『もっと色んな世界を見てみたい』
など、皆さん旅が好きで好奇心から動いている人が多い印象です。
その反対で『自分は別に海外とか興味ないから、今のまま日本でゆったり暮らしたいな』という人にとっては、向いてないかも知れません。
情報収集が苦じゃない方
海外ノマドになると『ググる機会』が強制的に増えます。
- 入国方法
- 家やホテル探し
- 電車やタクシーの乗り方
- カフェやレストラン探し
- 翻訳
こんな感じで日本にいるより圧倒的に分からないことが増えるので、自ら情報収集ができない人や全て他人に教えてもらいたい人にとっては、海外ノマドは精神的にきついかも知れません。
まとめ:ノマドを目指すなら、まずはお試しでノマドを体験してみよう!
『ノマドワーカーってキラキラしていて楽しそう』というイメージを持たれがちですが、いざなってみると想像以上に苦労が多いのが現実です。
しかし人によって向き不向きは少なからずあるので、ビザの取得とか面倒なことはせず、パスポートだけで1〜2ヶ月ほどお試し滞在してみるのがおすすめです。
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体験談や詳細については、以下の記事を参照下さい。
ノマド合宿とは?体験談と詳細を徹底解説【Nomad Place主催】
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