デザイナーにも色々と種類はあると思いますが、その中でもLP専門のLPデザイナーという職種があります。
今回はそのLPデザインの中でも、さらに通販に特化したLPデザイナーの、さらさん(@aori0102)にインタビューしました。
これを読めばLPデザイナーについての理解が深まると思います。
(有料になっていたらすいません🙇♂️)
LPデザイナーとは?
LPとは?
LPとは、簡単に言えば1枚の縦に長いWebページです。
一つの商品やサービスの『購入、資料請求、問い合わせ』などの行動をしてもらうことを目的に作られたページなので、商品やサービス以外の不要な情報は書いていないというのが特徴です。
そして、リンク先も基本的に一つだけ(購入、問い合わせ、LINE追加など)になっています。
LPデザイナーになったきっかけ
LPデザイナーになる前はフリーランスのコーダーとして活動をしていて、複数の制作会社さんと業務提携してそこからお仕事を定期的に頂いていました。
月収はと言いますとだいたい月15万円〜月30万円まで安定的に稼げていましたが、やはりデザインも巻き取れた方が今後強くなれると思い、デザインの勉強を始めたのが最初のきっかけでした。
そして、デイトラのWebデザインコースで、Webデザインを学びました。
ちょうどそのあたりの時期にTwitter(現:X)で通販LPデザイナーのことを発信されている方がいて、そのデザインが女性向けのキラキラしたデザインであったことから、LPデザインをやってみようと思ったのがきっかけでした!
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LPデザイナーとWebデザイナーの違い
デザイナーの中にWebデザイナーがあり、さらにWebデザイナーの中にLPデザイナーがあるイメージになります。
LPデザインとホームページのデザインとの違い
LPデザインは、商品やサービスを売り込むためのデザインです。
LPデザインはコピーを強化するデザインであり、デザインのゴールはサービスや商品に対してアクションを起こしてして頂くことになります。
HPのデザインは、会社の情報やサービス内容、ブログやお問い合わせなど情報量が多い複数のページになります。
そしてそれを統合して、調和の取れたサイトを作ります。
HPのデザインは情報整理を目的としたデザインであり、デザインのゴールは欲しい情報にたどり着くことになります。
LPデザイン | HPデザイン | |
ページ数 | 1ページ | 複数ページ |
デザインのイメージ | 商品やサービスを 売り込むためのデザイン | 複数ページを統合して 調和させたデザイン |
目的 | サービスや商品に対して アクションを起こさせる | 欲しい情報に辿り着かせる |
通販特化のLPデザインとは?
通販特化のLPデザインは、商品の購入やサービスの登録、LINEへの友達追加など、目的に合わせてコンバージョン獲得を重視したランディングページのデザインになります。
通常のLPデザインと通販特化のLPデザインの違いは?
SP(スマホ)ファーストのデザイン
通常のLPデザインとの違いは、まずはデザインがPCファーストではなくSPファースト(スマホ)であることかなと思います。
私は今まで通販LPを何本も制作してきましたが、PCのデザインは制作していません。
というのは、最近の人はほとんどスマホで商品を購入しますよね。
PCで購入する方もいらっしゃるかも知れませんが、私の場合は女性向けのサービスや商品のLP制作が多いので、ほとんどの女性はスマホから購入しています。
なので、スマホで見ることを前提にしたデザインを制作しています。
余白の違い
あとは、余白にも違いがありますね。
通常のLPデザインは余白がしっかりとられてバランス良く配置されていますが、通販特化のLPデザインは余白が狭めな場合が多いです。
なぜなら、通販LPデザインの場合は読んで欲しいテキストを優先してデザインするからです。
LPデザイナーになるための勉強方法
LPデザイナーになるための勉強方法
- デザインの基礎を身につける
- Photoshopのスキルを身につける
- コーディングを身につける
上記について解説していきますが、必要なスキルは以下になります。
LPデザイナーに必要なスキル
- Photoshop
- HTML&CSS、jQuery(JavaScript)
方法①:コーディング
コーディングの知識は必ず必要というわけではないですが、できるに越したことはありません。
私はもともとコーダーだったので、コーディングも全て巻き取って制作しており、その分単価もアップしています。
コーディングといっても、Photoshopで制作したデザインをスライスして画像で書き出すことが多いので、コーディングでの実装もそこまで難しくありません(jQueryを使用したアニメーションを少し使用しますが、一度使用したものはコードが使い回せるので楽です)
なので、少し勉強する時間に余裕がある方は、コーディングの勉強をすることをおすすめします。
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方法②:デザインの基礎を本で勉強
基礎の学習は、私は本で学習しました。
頭だけで理解することは難しいので、6〜7割くらいの理解で大丈夫です。
理由としては、デザインは実際に手を動かしながら感覚を掴んでいく方が、身につき易いからです。
デザイン入門教室
初心者向けにデザインの基本を優しく教える本で、色や文字、配置の基本から始め、実践的な応用も学べます。
とても読みやすく、デザイン初心者がスキルを向上できる手頃な入門書です。
なるほどデザイン
初心者の方にもデザイナーにも、教科書になる一冊です。
見栄えのノウハウだけでなく、相手に伝わりやすい成果物はどうやって作るのか?というのがしっかり学べます。
初心者の方はもちろんのこと、すでにデザイナーとして活動してる人にとってもおすすめです。
けっきょく、よはく。
デザインの良し悪しを左右する、重要な役割を担っているのが余白。
左ページにNGバージョン、右ページに改善バージョンが載っていて『余白デザイン』のコツを具体的に紹介されています。
余白をそろえる、という発想を入れるだけで、デザインが段違いに見やすくなります。
方法③:通販LPデザインの教材で勉強
デザインの基礎を学んだ後は、こちらの教材を購入しました(画像クリックで商品ページに飛びます👇)
こちらは通販LPデザイナーになるためのロードマップですが、スキルを勉強するためだけでなく、通販LPの制作するときの考え方や本質までを学ぶことができるので非常におすすめです。
そして続けて購入したのがこちらです(画像クリックで商品ページに飛びます👇)
クオリティの高いLPにこだわって制作されている考え方はもちろんのこと、デザイン制作の一連の流れが順を追って知ることができます。
また、合計約9時間のLP1本実演動画と、そのPSDデータのプレゼントもあり非常に勉強になりました。
コンバージョンを取って売れるデザインを作るための、最短ルートを丁寧にまとめてくれた教材です。
補足:独学でもLPデザイナーになれるのか?
私もLPデザインの必須スキルが必要であるPhotoshopは、独学で身につけました!
ですので、誰でも努力次第で可能です。
LPデザインの案件獲得方法
営業方法①:クラウドソーシングで案件を獲得
私はクラウドソーシングはココナラしか経験ありませんが、LPデザインのスキルを身につけて架空LPを一本制作したら、ココナラでスキル出品をしました。
スキル出品をした数日後にはLPのご依頼が何件かあり、ありがたいことにリピートもして頂き、そこでいくつか実績を作りました。
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営業方法②:マーケティング会社へ直営業
その後、制作した実績をポートフォリオに追加して、マーケティング会社さんやECコンサル会社さんへ直営業をしました。
そこでいくつかのマーケティング会社さんと業務提携を結ばせて頂き、そこからお仕事を頂いています。
下請け案件だけでなく、ディレクションから対応させて頂いたり、日々いろいろな経験を積んでいる段階です。
営業方法③:SNSからのご依頼
最近はTwitterでの発信は少し減っていますが、それでもTwitterからのご依頼は月に1回、多くて2〜3回頂いています。
面談だけ実施してお仕事に繋がらないことも多々ありますが、一年以上リピートして頂いている会社さんもいらっしゃいますので、Twitterでの発信は大事だなと実感しています。
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LPデザインの相場
ホームページのデザインは、下層ページが何ページあるかにもよりますが、私がお受けするデザインは大体8万円〜15万円になります。
トップページだけのデザインでしたら約5万円ほど。
制作期間も大体ですが、1週間くらいお時間を頂いて制作しています。
LPデザインにつきましては、長さにもよりますが、基本的にはコーディング込みで15万円〜25万円あたりでお受けすることが多いです。
LPデザインの制作時間は、早ければ5日〜7日で納品。
構成の変更などが大きくあった場合は1ヶ月近くかかったこともありますが、長くても2〜3週間あれば納品になります。
ホームページデザインとLPデザイン、どちらが良いというのは分かりませんが、個人的にはLPデザインの方が好きでそちらをメインに活動しています。
LPデザインのメリット
メリット①:コーディングスキルが低くても1人完結が可能
基本的には、PhotoshopでデザインしたLPをスライス機能で細かくスライスして、画像で書き出します。
そしてそれを引っ付けるだけなので、比較的簡単なコーディングできます。
ボタンのところはリンク先を設定したり、画像をスライドするようなアニメーションがあることもありますが、一度実装してしまえば次回の案件の時にも使いまわせるので楽ちんです。
メリット②:LPデザイナーに特化することでより専門的な知識が深まる
Twitterの肩書きをWebデザイナーからLPデザイナーに変えたときは、ただ単にWebデザインよりもLPデザインを作るのが好きだったという理由でした。
しかし、そのおかげでTwitterからもLPのご依頼が増えました。
そこからユーザーの行動心理を考えたり、マーケターの方とどのような魅せ方をすればCVがUPするかなどを、一緒に考えさせて頂いたりする機会が増えました。
メリット③:Webデザインより工数が少ない
これはWebデザインのページ数やLP1本の長さによっても変わってくるので一概には言えませんが、私が今まで制作したWebデザインとLPデザインを比較すると、LPデザインの方が工数が少ないものが多いです。
これは制作を進める中で、パーツごとにマーケティング会社さんやクライアントさんに確認を取りながら制作を進めるので、修正が少なくて済むからです。
また他にも、あしらいやメダルなど使いまわせるパーツはストックしてあるので、その分工数が少なくて済みます。
LPデザインのデメリット
デメリット①:他のデザインのご依頼が減る可能性がある
LPデザインに特化するので、他のデザインのご依頼が減る可能性がある。
デメリット②:緊張感やプレッシャーを感じる時もある
広告を回してコンバージョンの数値を測るため、自分のデザインが悪い場合の数値も分かります。
ですので、少しプレッシャーに感じる場合があります。
通販LPデザイナーならではのメリット
通販LPデザインは、共通しているコンテンツが多くあります。
例えば、
- お悩みコンテンツ
- 雑誌コンテンツ
- CTAコンテンツ
- 返金保証コンテンツ
- インスタグラムコンテンツ
などです。
各パーツで参考デザインを集めておいたり、これまで作っていたデータがいくつかあれば効率よくデザインを進めることができるので、これが通販LPデザイナーならではのメリットかなと感じます。
通販LPデザイナーならではのデメリット
通販LPデザインは、通常のLPデザインに比べて素材を多く加工する必要があります。
そのため、Figmaなど他のデザインツールでは表現できない場合があるので、Photoshopを使用します。
通販LPは縦に長いページなので、LP1本を一つのファイルで制作するとPhotoshopがとても重たくなり、動作が非常に遅くなります。
そのためにいくつかのファイルに分けて制作を進めますが、それでもデザインが長くなってくるとやはり重たく感じるのがデメリットです。
まとめ:通販LPデザイナーは超特化型のデザイナー!
最近はTwitterを見てもLPデザイナーは増えてきてるように感じますが、それでも求人サイトなどを見てみると求人はたくさんありますよね。
始める人はたくさんいるけど、学習が続かない人や、実際案件をお願いするとポートフォリオのクオリティを出せない人などがいるからなのかなと思っています。
案件を受注し始めた最初の頃は、低単価で頑張らないといけない時期が必ずあるけど、それを乗り越えれば月収50万以上を超えられるようになります。
完全未経験から始めた私でもここまで進んでくることができたので、なんでもやればできるようになりますね。
Twitter:さら@通販LPデザイナー(@aori0102)