実務での引っ越しやバックアップでも非常によく使う『All-in-One WP Migration』ですが、納品時に注意しなければならないことがあります。
今回はデータを移行するとどうなるか、また移行する際の注意点について解説していきたいと思います。
『All-in-One WP Migration』の基本的な使い方については以下の記事を参照下さい。
【WordPress】All-in-One WP Migrationの使い方【容量を上げる方法も解説】
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(有料になっていたらすいません🙇♂️)
『All-in-One WP Migration』で移行したときの移行先の状態
『All-in-One WP Migration』を使って移行したときの移行先の状態は以下のようになります(高度なオプションを使わずファイル丸ごとエクスポートする場合)
移行先の状態
- 固定ページは全て消える(移行元の固定ページが移行)
- 投稿ページは全て消える(移行元の投稿ページが移行)
- メディアは全て消える(移行元のメディアが移行)
- サイト名は上書きされる
- ユーザー名とパスワードは上書きされる
- プラグインは消えないが有効化が外れ無効化する
(移行元で同じプラグインが有効化であれば有効化のまま残る) - 移行元のプラグインは有効化の物は有効化の状態で移行される
- 移行先のテーマは消えない
上記のように消えたり上書きされるものが多いので、注意が必要です。
投稿ページを残したい場合は以下の記事を参照下さい。
『All-in-One WP Migration』のデータ移行後に投稿記事を復元させる方法
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ユーザー名とパスワードも上書きされるので、移行前のエクスポートする際に移行先と揃えておいた方がいいでしょう。
ユーザー名はプラグインを使わないと変更出来ないので、ユーザー名を変更したい場合は以下の記事を参照下さい。
【WordPress】ログインユーザー名を変更できるプラグイン『Username Changer』の使い方
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移行元と移行先のテーマ名が同じ場合
またちょっと特殊な例ですが、移行元と移行先のテーマ名が同じだったとします。
移行元には『page-about.php』という固定ページがあり移行先に同じテーマ名のテーマがあった場合、移行したら移行先のテーマに『page-about.php』というテンプレートファイルが移行します。
これは先ほどまでの上書きされるという考えと同じなので問題ないと思います。
逆に移行先に『page-about.php』というファイルはあるが移行元にはない場合、移行したらどうなるでしょうか?
これはプラグインと同じで消えずに残ります。
プラグインの場合は不要なら削除すればいいですがテンプレートファイルは管理画面からは削除出来ないので、FTPソフトなど使ってサーバーに接続してファイルを直接削除するか、テーマごと削除しないといけません。
『All-in-One WP Migration』で移行する前の注意事項
- WordPressのバージョンは移行元と移行先で揃えておく
- phpのバージョンのバージョンも揃えておく ※1
- 移行するファイルの容量が制限容量を超える場合、最大アップロードサイズを増やしておく ※2
- データをエクスポートする際に『セキュリティ対策・ログイン認証・キャッシュ高速化』のプラグインは無効化しておく
※1 phpのバージョンが違うとガッツリエラーが出る事があるのでご注意下さい(WordPressのバージョン違いは未検証)
※2 最大アップロードサイズを増やす方法は以下の記事を参照下さい。
【WordPress】All-in-One WP Migrationの使い方【容量を上げる方法も解説】
また『セキュリティ対策・ログイン認証・キャッシュ高速化』などのプラグインが有効化されていると移行後にログイン出来なくなる可能性があるので、データをエクスポートする際は無効化しておきましょう。
『All-in-One WP Migration』で移行した後の確認事項
そして本番サイトに移行した後の確認事項です。
- 『検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする』のチェックは外れているか?
- お問い合わせフォームのメールアドレスは合っているか?
- 不要なプラグインやテーマは残っていないか?
- 絶対パスで指定しているURLは本番サイトのURLになっているか?
最初のチェックはテストサーバーではチェックを入れているかと思いますが、本番サイトに移行後もチェックが入っているとサイトが公開されません。
メールアドレスはテストサーバーではテスト用のメールアドレスを設定している事があるので、ここも忘れずにチェック。
不要なプラグインやテーマは容量の問題もあるので削除してしまった方がいいでしょう(使ってないのに更新の通知が頻繁に来るのも面倒です)
最後の絶対パスで指定している箇所については見落としがちなのでご注意下さい。
絶対パスに注意
- jsファイル(スライダーの前後の矢印画像を絶対パスで変更しているなど)
- aタグのdownload属性(メディアライブラリにあるファイルのURL)
- functions.php(ファイルの絶対パスなど)
相対パスであれば問題ないのですが、この辺は見落としがちなので忘れないようにして下さい。
まとめ
今回は『All-in-One WP Migration』で納品時の上書きやバージョン違いなどの注意点を解説しました。
また他に思いついたら随時追記していこうと思います。
以上になります。
【WordPress】All-in-One WP Migrationの使い方【容量を上げる方法も解説】
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『All-in-One WP Migration』のデータ移行後に投稿記事を復元させる方法
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