Web制作と言えば、
- クライアント → 仕事を発注する人
- デザイナー → デザインをする人
- コーダー → コーディングする人
この3つは簡単に思い浮かぶと思いますが、Webディレクションを行うWebディレクターはご存知でしょうか?
テレビの世界ではAD(アシスタントディレクター)など聞いたことがあると思いますが、ディレクションがどういう仕事なのかよく分からないという人もいると思います。
そこで今回はデザイナー兼ディレクターとして業界歴9年のはなさん(@87_labo)にインタビューしました。
はなさんはWebディレクションの伴走サポートなども行なっており、Webディレクションのことなら何でも相談できる頼もしい方です。
それでは早速Webディレクターのお仕事についてインタビューしていきたいと思います。
Webディレクターとは?
Webディレクターとは案件、成果物、クライアントに責任を持つ仕事となり、具体的には以下のような内容になります。
Webディレクターの仕事内容
- クライアントとのやりとり
- デザイナー、コーダーなどのチームの舵取り
- クオリティ管理
Webディレクターの役割は現場監督
外向き(クライアント向き)としては、
- お客さんからなにか要望があれば聞きに行く
- クレームがあったら謝りに行く
- 質問があったら答える
内向き(制作者チーム向き)としては、
- チームに納期を守らせる
- クオリティを上げさせる
- 気持ちよく仕事をして貰えるように環境作り
そして重要なことはチームを守ること。
フリーランスでもなれるのか?
ただし広い知識が必要で、コーダーもしくはデザイナーを経験したらすぐにパッと満足のいくディレクションが出来るとは思っていません。
僕は中小企業や小規模事業者さんのお客さんが多いので、パソコン自体の設定などもよく聞かれます。
お客さんからすると『Web制作をやっている=パソコンをよく知ってる人』なんですよね。
そして当然Webに関する幅広い知識が必要です。
具体的にどんな知識が必要かというと、以下のような知識になります。
Webディレクターに必要な知識
- HTML/CSSの意味がわかる(『この記述はここやな』くらいでOK)
- デザインの知識
- ホスティング、ネットワーク
・レンタルサーバー
・ドメイン
・IPアドレス - マーケティングの知識
・SEOの基礎(内部、外部は最低限説明できるように)
・広告(媒体の違いや特長など)
・SNS
・最近だとLINEの活用とか
このあたりは聞かれても概要を答えられるくらいにはなっておきたいですね。
僕は常々言っていますが、ディレクターになりたい人は状況が許すのであれば一度Web関連会社(制作会社、マーケ会社) に2〜3年でも就職してみることをおすすめします。
Web制作会社への転職については以下の記事が参考になります。
【転職のプロが解説】Web制作で未経験から効率よく転職できる方法3選
続きを見る
フルリモート可能なのか?
今、僕が下請けで入らせて頂いている制作会社さんもフルリモートでお仕事をしています。
ただし『エンドクライアントさんに貢献したい!』という方は、対面でも対応できるほうが信頼はされやすいですね。
テレビ会議だと雑談がしにくいんですよね...
お客さんによっては、資料の印刷が必要とかあったり準備は大変なんですが、距離の縮め方は対面の方が楽しいし楽ですね。
Webディレクターの仕事内容
Webディレクターの主な仕事はディレクションですが、そのディレクションの仕事内容がイマイチ分からないという人も多いと思うので、1つずつ解説していきます。
ただし正直ここは関わっている制作会社によってかなり役割が変わるので、あくまでも今回は僕が直で請けた場合の内容だと考えて下さい。
本当にディレクターって営業からやってるところもあれば内容を渡されて進捗管理するだけのところや、マーケ施策まで考えて動く会社などもあり、やることが大きく変わります。
そして商談に関しては僕は大枠では『営業』と捉えています。
仕事内容①:お客さんとの打ち合わせ・折衝・交渉
まずはお客さんとの打ち合わせの流れですが、
打ち合わせの流れ
- お客さんがどういうことをWebサイトに求めているのか、どんなお客さんに見て貰いたいのか?
- どんな機能が必要なのか → それは実現可能なのか?
- 無理難題を言われた場合はできないことをしっかり伝える
- その上で交渉し、お互いの妥協点を出す
このようなことをしっかりと話して、目線を合わせていきます。
僕の経験上、ここがしっかり出来ていればあまりトラブルや炎上はありません。
仕事内容②:サイト設計・ワイヤーフレーム
仕事内容①で話した内容を、しっかりとお客さんとチームに落とし込むのが重要です。
対お客さんであれば、お話した内容の答え合わせ +αの提案。
対チームであれば、作業工数の算出のしやすさ、イメージのしやすさに繋がるので重要です。
具体的には、
- ヒアリング内容からページ構成(ページ数、各ページのコンテンツ内容)の提案・決定
- ワイヤーフレームの提案・決定
- ベンチマークデザインの提案・決定
などになります。
仕事内容③:進捗管理、チームへの説明や作業指示
ここは言わずもがな、ですね。
進捗管理に関しては『やる・やってもらう・やらせる』しか無いので、詳しくは割愛しますねw
ただし、進捗管理をする上でチームの関係性は非常に重要です。
Twitter界隈でもよく聞くと思いますが、外注さんってだいたい固定されます。
これは関係性ができてない人に頼むメリットが全く無いからなんです。
正直僕はここに割り込んで入っていくには、第一は『安いかどうか』と『僕と合いそうか(人間性)』だけだと思います(僕の印象悪くなっちゃうかな?w)
チームメンバーとはとにかく喋ってください。雑談してください。相手のことを知って下さい。
チームメンバーといい関係を築く事だけが重要、マネジメントなんてそんな偉そうなもんじゃない、上流がどうとかどうでもいい。
みんな平等、確かに幅広いWebの知識はいるかも知れない、ちなみに僕はコーディングとか分からんものは分からんです。
Webディレクターがいなくなるとどうなるのか?
ディレクターがいないというのは現場監督がいないというのと同じだと思ってます。
スケジュールや工程の管理、品質の管理などを行う必要があるのですが、チームで動く場合は俯瞰して全体を見れる現場監督がいないとスムーズに進みません。
クライアントの無理難題を受けてしまう可能性がある
『予算の中でそれが出来るのか?そもそも自分のチームで技術的には可能なのか?』
こういうことをしっかりと把握しておかないと、クライアントからの無理難題を『はいはい』と聞いてしまう恐れがあります。
そして前述のスケジュールや工程の管理、品質の管理にも大きな影響を与えてしまいます。
ただ一つ一つ深い知識でなくてもOKで、良い意味で【広く浅く】です。
例えば…
今、SEOで評価される基準ってどんなこと?
→検索KWに応じたコンテンツや記事が評価される
このドメイン使いたいんだけど
→すぐに空ドメインを調べられる
今のサーバーってどこ使ってる?
→すぐにWebサーバーやWhois情報を調べられる
この予算で予約システム作れる?
→可否の判断、代替案の提案
などなど。
金銭トラブルが発生しやすい
前述の無理難題と近い部分はありますが、お客さんもいろんな要望などをしてくると思います。
『この機能を実現するには開発がいるよな…』とかそんなこともよく言われたりします。
でもこれはお客さんからすると、ただ『どういうことをするのか分かっていないだけ』なんですよね。
例えば予約システムなどの場合、
- 何を対象にするのか
- 予約の軸は何にするのか
- 何日前まで受け付けるのか、キャンセルは?
とか、システムを作る以前に決めることがかなりあることなど。
それではそれが決まったとして『言語は?納期は?デザインは?』などやることは膨大です。
でもそれは何度も言いますが、お客さんは分かっていないだけなんです。
だから具体的に『こういう作業が必要で…これだけの専門家が必要で…』という話をした上で『これくらいの予算は必要になります』という感じでお伝えしてあげるといいと思います。
とにかく【無理に受けない】これに尽きます。
でも、ただ『無理です』は不親切すぎるので、上記のような例では、
お客さん
5万円で予約システム作れない?
と言った代替案を提示してあげるといいと思います。
具体的な金額が出せない
外注に使える制作原価はいくらなのか、利益を残すにはどれくらいの見積もりにすべきなのか。
細かいことは長くなるのでここでは割愛しますが、このあたりを考えた上で見積もりが出せればしっかり利益を残せて説得力のある見積もりになります!
Webディレクションの仕事の流れ
ステップ①:ヒアリング
制作したい理由の背景はいろいろありますが、基本的に僕が理想としてるのはお客さんの課題を聞いて、それを少しでも解消できる物を提供したいと思っています。
なので事業の方向性や将来どうしていきたいかなどお客さんのお話を聞き、そのためにはどんなWebサイトが必要かという目線合わせを行います。
ざっくりですが、
お客さん
サービスを知ってもらってネットからの問い合わせを増やしたい。
という感じです!
ステップ②:提案
ヒアリングの次は提案です。
ヒアリング内容からサイトマップや提案資料を作り提案をします。
『こんな事が実現できます!』
『競合はここを訴求してないので、こちらはこれをコンテンツ化します』
など。
僕はお客様のリテラシーによって変えてますが、この段階でワイヤーフレームまで作る事もありますね。
僕の場合は小規模事業者さんや中小規模のサイトが多かったので『提案=要件定義』くらいの感じで進めています。
提案が通ればそのままそれが要件になるという感じです。
ステップ③:制作フェーズ
提案が通ればいよいよ制作です。
まずはデザイン、ヒアリングで聞いた内容、決まったページ数・サイトマップなどをドキュメントにまとめて、一括で確認できるように共有します。
ほんとに雑談で出てきた事、例えば趣味、あとは担当者さんの人となり(喋るのが早いとか、自分語りが好き)とか。
好みとかそういうものがある方が想像力が働くと思っているので、僕は細かいことまで伝えます。
デザインの合意がとれたらコーディングですが、例えばWordPressなどの場合は『ここはカスタム投稿で出来るように、こんな感じに更新出来るようにして欲しい』など、管理画面側も具体的に指示をしてあげると手間が省けますね。
ただコーディングって1発で『よっしゃ!いいね!』ってなること少ないと思っていて、コミュニケーションはコーダーさんと一番取るべきですね。
なのでオンラインのチームでやる場合は『マジですいません、細かいんですけどここちょっと調整してくれます?』というのを言えるコーダーさんを作るべきです!
ステップ④:公開作業
コーディングまで合意がとれたら、いよいよ公開作業です。
具体的に僕がやる作業としては…
ディレクターが公開作業でやること
- ページのタイトルやディスクリプションを考えて入れる
- その他、内部SEOに関わる設定
- WordPressの場合はセキュリティの設定を入れる
- GA、サチコの登録
- サーバーへのアップロード
- リニューアルの場合はリダイレクト設定
- SSL化
などでしょうか。
Webディレクターになるには
『未経験からディレクターになれます!』と言ってる方もX(旧Twitter)ではいますが、間違いなくデザイン、コーディングを経験してる方がいいに決まってます。
『これできます。これできません。』とか打ち合わせの場である程度は判断できるようになるには、必ず広い知識が必要になります。
だからディレクターやPMのような上流で活躍したい方はまずは1年(理想は3年)プレイヤーとして頑張ってみるのがいいと思います!
必要なスキル
冒頭でお話した内容とかぶりますが、本当にいろんな知識が必要になります。
繰り返しますが、それぞれ知識として深くなくても大丈夫。
打ち合わせの場とかで最低限80%くらいは実装・実現の可否の判断ができる程度の知識は欲しいですね。
Webディレクターに必要な知識
- HTML/CSSの意味がわかる(『この記述はここやな』くらいでOK)
- デザインの知識
- ホスティング、ネットワーク
・レンタルサーバー
・ドメイン
・IPアドレス - マーケティングの知識
・SEOの基礎(内部、外部は最低限説明できるように)
・広告(媒体の違いや特長など)
・SNS
・最近だとLINEの活用とか
Webでいうと、このあたりは聞かれても概要を答えられるくらいにはなっておきたいですね。
これも繰り返しになってしまいますが、お客さんからすると【Webの人=PCに詳しい人】なんですよね。
だからパソコンの知識は大大大前提で必須知識です。
Webディレクターに必要なパソコンの知識
- メールの設定
- Wi-Fiやルーターなどネットワークの初期設定
- オフィスソフトの基本的な使い方
- プリンタの設定方法
これくらいは出来るようになっておかないと個人的には厳しいですがPCを使った仕事は難しいと思ってます。
勉強方法
僕の持論ではありますが、ディレクター業務って勉強してできるようになるものではないと思っています。
やはり『デザイナー・コーダー・アシスタントディレクター』と経験をして、PC・Webの知識や制作の流れなど把握して覚える。
お客さんも人間なので一人一人持っている知識量も違うし、お客さんによって柔軟性をもって対応することが重要です!
おすすめの書籍・教材
Webディレクションの新・標準ルール
基本的なディレクションの流れがこれ1冊でわかります。
10年つかえるSEOの基本
名書ですね!SEOの根本的な考え方が詰まっていて、薄いのでめちゃ読みやすいです。
SEOで集客したい→だってSEOってタダでしょ?みたいなお客さんにしっかりと説明できるように読んでおいて損はないです。
儲かる会社はホームページが9割!
ざっくり言うと「まずはホームページを整えよ!」という内容
ホームページの大切さを改めて気付かされる本です。
これも薄いので読みやすいです。
マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング
ディレクターには論理的に考えられる力が必要だと思うので、具体的にどうするのかということが書いてあります。
おすすめの資格
以下の資格とかは取っておいてもいいかなと思います。
Webディレクターの役に立つ資格
- ITパスポート:PC・ITの基礎知識が詰まっている
- GAIQ:GAやサイト分析の基礎が詰まっている
- Google広告認定試験:広告の知識が学べて、打ち合わせとかで+αとして話せる(持ってましたが、更新していませんw)
あとは…Web解析士とかもいいかも知れませんね!
僕が今一番欲しい資格は中小企業診断士です!
ポートフォリオ
僕は基本的に個人で受けた案件のサイトを見せるようにしています。
その中でどうチームやお客さんに関わっていったかを書けるといいかも知れません。
ディレクターというのは基本クライアントワークやうまく立ち回る事が重要なので、ディレクションの業務に関わらず、
・こんな風に動いて、こんなに効率が上がった
・仕組み化を取り入れることで、売上が上がった
といった業務の中で結果が出たことを数字を交えてお話することが多いです!
Web制作営業で役立つポートフォリオ作成サービスRESUMEの使い方
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Web制作営業で役立つポートフォリオ作成サービスSalon.ioの使い方
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Webディレクターのメリット
メリット①:様々な業界や経営者の方とお話ができる
やはり知らないお話を聞くのは楽しいし、経営者の方も多いのでその業界を社長さんがどう見てるか、今後どういう狙いで動いていくのかという事が聞けるとワクワクします。
その微々たるものですが、ビジネスの成長の一環としてWebサイトで関わらせて頂けることは本当に嬉しいです。
メリット②:いろんなクリエイティブに触れられる
Webサイトのデザインはもちろんですが、ロゴ、チラシなどなど、仕事をしているとやはり色々と相談される事もあります。
そもそも、僕はWebサイトとかポスターとかクリエイティブを見るのが好きというのもありますが、リサーチ中に『おぉ、このサイトのデザインええな』『これ、どないして実装してんの・・・!?』とか考えながら参考を探したりしてると楽しいです!
逆もあって『アニメーション多すぎて見にくい』『結局なにが伝えたいの?』とか感じることもたくさんあり、全体的にそうやっていろんなクリエイティブに触れられるのが楽しいです!
メリット③:いい意味で広く、浅く知識が身につく
実装の専門的なことはフロントエンドエンジニア、デザインのトンマナなどはデザイナーに任せればいいですが、そこに至るまでに大枠の方向性はディレクターが決めないといけません。
例えば、
・リニューアルの背景はなんなのか?
・どういう導線でサイトの回遊率をあげるか?
・お客さんの課題を解決できる技術はあるのか?
こういう方針・施策などの要件を決めるときは、触りの知識くらいは身につけておく必要があります。
捉え方によってはデメリットと感じる方もいるかも知れませんが、これらは知らないのであれば『ググる』しかないんです。
だから嫌でもトレンドや技術を追いかけないといけないんですが、僕はそれが楽しかったりします!
Webディレクターのデメリット
デメリット①:しっかりした単価で契約しないと取り分が少ない
あくまで僕は・・・という前提ではありますが、デザイン、フロント全部外注をする場合はしっかりとディレクション費用と利益を見積もっておかないと『あれ?俺の取り分少ないな・・・』ってことになりかねません。
僕はもともと会社員で営業経験もなく、こういう感覚がなかったので独立後はわりと苦労しました・・・
最近は工数ベースでしっかりと人日・工数を出し、原価を考え、利益を乗せてという見積もりができるようになってきたのでマシにはなってきていますが、営業出身者以外は最初はこの感覚が難しいんじゃないかな~と思いました!
デメリット②:時間の流れは自分じゃない
やはりディレクターは窓口になっているので、時間・やりとりの軸は自分ではなくお客さんになってきます。
その中でもフリーランスとして動いている方は即レスが一つの強みになることは周知の事実ですよね。
なので、フリーランスでやる場合はやはりそこは意識しないといけないと思っていて、
・お客さんから質問や依頼が来た
→すぐに一次回答
・外注パートナーから成果物が上がってきた
→早めに確認して、お客さんに送る
・打ち合わせの時間
→自分の都合をみてもちろん調整はするが、基本軸はお客さんの都合優先
といった感じです。
それを言われたときは、ほんと申し訳ないって思ってしまいますね・・・
デメリット③:フローややり方が決まっていない
特に制作会社の下請けでディレクターの仕事をしている場合は苦労すると思います。
繰り返しになりますがディレクターって本当に決まった手順とかないんですよね。
その会社の進め方など説明を受けないままアサインされてアタフタしたのを覚えてます・・・
そういう意味ではやはりエンドクライアントさんと直契約できると自分のやり方ですすめられるので、そっちの方向にいきたいですよね!
Webディレクションでよくある失敗・トラブル
よくある失敗・トラブル①:ちゃぶ台がえし
Web制作の炎上原因の代表格が『ちゃぶ台がえし』
本質の原因は『合意の取り方』ですね。
例えば電話で『デザインこれで進めて~』というやり取りがあったら進めますよね。
でもコーディングが終わって『やっぱりこうして欲しい』とかあればマジで困ります…
そうならない為に、電話とかチャットツールでゆるく合意となった場合はメールなどでしっかりとその旨をまとめて置かないとダメです。
(電話でデザインOK後)
先ほどはありがとうございます!
お電話にてデザインOKとお伝えいただきましたので、次のフェーズに進んでまいります!
恐れ入りますが、以降のデザイン・レイアウト変更、コンテンツの追加などはいたしかねますのでご理解ください。
といった具合で必ず文面で残しておく事が重要です。
Web制作の業務委託契約書とは?おすすめのテンプレート(雛形)も紹介
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よくある失敗・トラブル②:外注への内容の落とし込みミス
ヒアリング不足で正しく落とし込めない場合もやはり可能性的にはあります。
ディレクターはヒアリング内容から噛み砕いて伝えたり、お客さんの意見の自分の捉え方などをデザイナー、コーダーに伝える事も必要です。
理想はヒアリング内容から『確信』に変わるまで深掘って質問していくのが理想ではあり、ここの精度をあげるのは経験しかないと思ってます。
フリーランスの場合はその落とし込みミスで、追加工数がかかってしまったりしたら、場合によっては利益を削ってディレクター持ち出しになりますね。
よくある失敗・トラブル③:お客さんの要望の聞きすぎ
これ、めちゃくちゃ難しいんですけど・・・
要望を聞いてると早く終わりそうな気がしますが、聞きすぎない事は結構大切です。
そしてこちらから要望・提案することもめちゃくちゃ重要です。
例えば
『ここ修正して!』→『しました!!』
5分後…
『ここも!』→『しました!!』
5分後
『あと、これもお願い!』
こんな事が結構あります(笑)
こんな時は『恐れ入りますが、一旦落ち着いて全体像見て頂き、修正点に関してはまとめていただけますか?」とかこちらから要望する事も重要です。
Webディレクターに向いている人
Webディレクターに向いている人
- 好奇心旺盛な人
- パソコン、Webが好きな人
- モノづくりが好きな人
この辺は必須かなとおもいます!
毎日パソコンを触るのが面倒、辛いと少しでも感じる事があれば、恐らくWebというかIT関係の仕事は向いていないのではないかと思います。
僕は作業単位で『めんどくせぇな』『だるいわ』とか思うことはあっても、やりだすと夢中になっている事が多いです。
コーディングでもデザインでも資料作成でもPCの設定でも、なんでも結局楽しくやれています。
Webディレクターは実務未経験だとしんどい?
何度も言ってますが、下請けの場合だと会社ごとに役割が違います。
そしてエンドクライアントさんの場合でも、担当者さんのITリテラシーによって対応を変えていかないといけません。
・この人まじでITわからないな…、じゃぁこんな資料準備しよう
・めっちゃ詳しいやん、最低限聞くだけでいいな
・メール送っても全然見てくれへんやん。メール送って電話をデフォルトのフローにしよう
など、本当にお客さんによって動き方がガラッと変わってきます。
この知識の部分って未経験で得るのはハードルが高いです。
コーディングばかりやってたらデザインの事が分からない、逆もしかりです。
お客さんの気持ちになってみてください。
『僕、初めてのディレクターなんです』
って人がアサインされたらどう思いますか?(そんなこと言わないとおもいますが…笑)
絶対に嫌ですよね…
だからこそ経験が必要なんです。
人それぞれ状況が違うのは、重々承知です。
ですがそれでも僕はまずWebの関連会社に勤めた方がいいと言えます。
とにかくアシスタントから経験して、ディレクターにキャリアアップ。
部分的に仕事を任せて貰いながら成長していくことが一番おすすめです。
実務で困らないためには
人により状況があると言いましたが、フリーランスの場合はどうしても未経験に近い状況からディレクターをやらないといけない状況ってあると思います。
ディレクターって楽しいしやりがいもあるので、そういう状況で苦しい思いをして『もうやだ』とはなって欲しくないと思ってます。
そんな方の力になりたいとも思っていますので、MENTAで実案件のディレクション伴走をさせて頂いています!
僕が黒子として実際の案件の内容を聞いた上で『こうやって行きましょう!』とかアドバイスをさせて頂いています。
- ディレクターに挑戦したい方
- 急にディレクション領域もやらないと行けない状況になった
- なにをどう動いていいのかわからない
- 外注さんにどうやって指示を出せばいいかわからない
- 提案書を添削してほしい
まとめ
ディレクターは窓口になる仕事なので、やっぱりしんどいことも多いです。
でも、いろんな意味で楽しいことが多く、やりがいのある仕事です!
- いろんな業界の事が知れる
- いろんな経営者と話せて、いろんな考えが知れる
こんな事がすごく楽しいのです。
僕の意見からするとディレクターに行くのってハードル高めだと思いますが、ぜひ諦めずに挑戦して欲しいなと思います!