WordPressのオリジナルテーマを習得すれば、Web制作で月収30万円はそう難しくありません。
この記事では、そのWordPressのオリジナルテーマについて、詳しく解説していきます。
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WordPressオリジナルテーマ(自作テーマ)とは?
WordPressのオリジナルテーマとは、WordPressサイトの外観や機能を決定づけるファイル群であるテーマを既存テーマを使わずに自分で一から作成したテーマのことで、自作テーマとも呼ばれます。それは既存のテーマをカスタマイズするのではなく、HTML、CSS、PHP、JavaScriptなどのWeb制作技術を用いて、独自の設計に基づいて構築します。
WordPressには、公式テーマやサードパーティ製のテーマなど、数多くのテーマが提供されています。しかし、これらのテーマでは、デザインや機能が自分の理想やクライアントの要望と一致しない場合があります。そこでオリジナルテーマで作成することで、サイトの目的やブランドイメージに最適化された独自のサイトを構築することができます。
例えば、企業のブランドカラーに合わせた配色や独自のフォントを使用したい場合、既存のテーマでは実現が難しいことがあります。これがオリジナルテーマであれば、このような細かなデザイン調整も自由自在に行うことができます。
WordPressオリジナルテーマの特徴
WordPressでサイトを構築する際、テーマ選びは重要な要素の一つです。数多くの既存テーマが存在しますが、オリジナルテーマで作成することで、サイトに更なる魅力と可能性を与えることができます。オリジナルテーマは単なるデザインの自由度だけでなく、サイトの運用や成長を長期的に支えるための基盤とも言えます。ここでは、WordPressオリジナルテーマならではの特徴を詳しく解説していきます。
柔軟性
WordPressやPHPなどのバージョンアップ、新しい技術の導入、あるいはサイトの規模拡大など、将来的な変更にも柔軟に対応できるのがオリジナルテーマのメリットです。
既存テーマの場合、大幅なカスタマイズを行うとバージョンアップ時に不具合が発生したり、テーマのサポートが終了してしまうリスクがあります。例えば、WordPressのバージョンアップに伴いテーマのレイアウトが崩れたり、一部機能が動作しなくなるケースも少なくありません。オリジナルテーマであれば、そのような心配をすることなく、常に最新の環境でサイトを運用することができます。
また、Web技術は常に進化しており、新しい技術が次々と登場します。オリジナルテーマであれば、最新の技術を柔軟に取り入れることができます。
拡張性
サイトは、一度作成したら終わりではありません。コンテンツの追加、機能の拡張、デザインの変更など、常に進化していく必要があります。オリジナルテーマは、そのような将来的な拡張にも容易に対応できます。
例えば、ECサイト機能を追加したい、会員制サイトにしたい、多言語対応にしたいといった場合でも、オリジナルテーマであれば必要なコードを追記することで対応できます。既存テーマでは、このような拡張が難しい場合があり、場合によってはテーマ自体を変更する必要が生じることもあります。
逆に、既存テーマでは余計な機能が付いていることもありますが、オリジナルテーマは必要な機能だけ付けるので無駄がありません。
管理性
オリジナルテーマは、コードをすべて自分で管理できるため、メンテナンスやトラブルシューティングが容易になります。
既存のテーマの場合、不具合が発生した際に原因を特定するのが難しい場合があります。テーマの開発者に問い合わせたり、インターネットで解決策を検索する必要があるかもしれません。オリジナルテーマであればコードを直接確認できるため、問題箇所を迅速に特定し、対応することができます。
また、セキュリティ対策も自分で行うことができます。WordPressは世界中で広く利用されているため、ハッカーの標的になりやすいCMSです。オリジナルテーマであれば、セキュリティの脆弱性が見つかった場合でも、すぐに対応することができます。
WordPressオリジナルテーマ作成のメリット(制作者側)
WordPressでサイトを構築する際、既存テーマを利用する選択肢もありますが、制作者の視点から見ると、オリジナルテーマを作成することには多くのメリットがあります。単にクライアントの要望に応えるだけでなく、自身のスキルアップやビジネス拡大にも繋がる、魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ここでは、制作者側から見たWordPressオリジナルテーマ作成のメリットについて、詳しく解説していきます。
スキルアップ
オリジナルテーマを作成するには、HTML、CSS、PHP、JavaScriptといったWeb制作に必要なスキルを総合的に活用する必要があります。テーマ作成を通して、これらのスキルを向上させることができるのは大きなメリットです。
コーディングスキル向上
- HTMLの構造化、CSSによるデザイン、PHPによる動的な処理など、実践的なコーディングスキルを磨くことができます。例えば、レスポンシブデザインに対応するために、CSSのメディアクエリを駆使したり、JavaScriptで動的な要素を追加したりする際に、コーディングスキルが求められます。
- 様々なWordPressの関数やテンプレートタグを習得することで、WordPressへの理解を深めることができます。例えば、
get_the_title()
やthe_content()
などのテンプレートタグを適切に使いこなすことで、WordPressの投稿データを表示することができます。
問題解決能力向上
- テーマ作成中に発生するエラーやバグを解決する過程で、問題解決能力を高めることができます。例えば、『特定のページでレイアウトが崩れる』『プラグインと競合してエラーが発生する』といった問題に直面した際に、原因を突き止め、解決策を考案する能力が求められます。
- エラーの原因を特定し、解決策を調査・実装することで、論理的思考力も養われます。例えば、エラーメッセージやログを分析し、コードを修正することで、問題解決の手順を学ぶことができます。
デバッグ能力向上
- 作成したテーマをテストし、バグを修正するデバッグ作業を通して、デバッグ能力を向上させることができます。例えば、ブラウザの開発者ツールを使用してCSSのスタイルやJavaScriptの動作を確認したり、WordPressのデバッグモードを有効にしてエラーログを確認したりする際に、デバッグ能力が求められます。
- 様々なツールやテクニックを駆使することで、効率的なデバッグスキルを身につけることができます。
独自性の発揮
既存のテーマでは、デザインや機能に制限があり、制作者の個性を表現するのが難しい場合があります。オリジナルテーマであれば、自分のアイデアを自由に形にすることができます。
デザインの自由度
- クライアントの要望やサイトの目的に合わせて、最適なデザインをゼロから構築することができます。例えば、企業サイトであれば、コーポレートカラーを基調としたデザインでブランドイメージを統一したり、ECサイトであれば、商品画像を大きく表示するレイアウトを採用したりすることができます。
- レイアウト、カラー、フォント、画像など、細部までこだわったデザインを実現することができます。CSSを駆使することで、ピクセル単位でデザインを調整することができます。
機能の実装
- クライアントが必要とする機能だけを実装することができます。例えば、お問い合わせフォーム、会員登録機能、ECサイト機能など、必要な機能だけを組み込むことができます。
- 既存のテーマでは実現できない、独自の機能を開発することができます。例えば、クライアント独自のビジネスロジックに基づいた機能や、特定のAPIと連携する機能などを開発することができます。
ブランディング
- 独自性の高いテーマを作成することで、クライアントのサイトを差別化し、ブランドイメージを確立することができます。例えば、クライアントのロゴやブランドカラーを効果的に配置したり、独自のアニメーションやエフェクトを実装したりすることで、サイトに個性を与えることができます。
効率化
オリジナルテーマを作成することで、サイト制作の効率化を図ることができます。
再利用性
- 一度作成したテーマは、他のサイトにも流用することができます。例えば、ベースとなるテーマを作成しておき、クライアントごとに必要な部分だけをカスタマイズすることで、開発期間を短縮することができます。
- 特定のクライアント向けにカスタマイズすることで、効率的にサイトを構築することができます。
メンテナンス性
- 自分で作成したコードなので、構造を理解しやすく、メンテナンスが容易になります。例えば、バグが発生した場合でも原因を特定しやすいため、迅速に対応することができます。
- バグ修正や機能追加などの対応をスムーズに行うことができます。
バージョン管理
- Gitなどのバージョン管理システムを利用することで、コードの変更履歴を管理し、効率的に開発を進めることができます。例えば、過去のバージョンに戻したり、変更箇所を比較したりすることができます。
ビジネス拡大
オリジナルテーマは、Web制作のビジネスを拡大するためのツールとしても活用できます。
テーマ販売
- 作成したテーマを販売することで、収益を得ることができます。例えば、ThemeForestなどのテーママーケットプレイスで販売したり、独自のWebサイトで販売したりすることができます。
- テーマの販売は、一度作成すれば継続的に収益を得られる可能性があるため、魅力的なビジネスモデルです。
サービスの差別化
- オリジナルテーマ作成サービスを提供することで、他のWeb制作会社との差別化を図ることができます。
- クライアントに独自の価値を提供することで、競争力を高めることができます。例えば、『SEOに強いテーマ』『高速表示に特化したテーマ』など、独自の強みを持つテーマを提供することで、顧客を獲得することができます。
ポートフォリオ
- 独自性の高いテーマは、ポートフォリオとして効果的に活用できます。
- 実績をアピールすることで、新規クライアントの獲得に繋げることができます。
テーマ販売などは少々ハードルが高いですが、将来の選択肢として覚えておいて損はないでしょう。
顧客満足度向上による継続依頼
オリジナルテーマは、クライアントの要望を満たし、顧客満足度を高めることができます。
ニーズへの対応
- クライアントのニーズに合わせて、最適なテーマを作成することができます。
- 既存のテーマでは対応できない、細かい要望にも応えることができます。例えば、『特定のページに独自のレイアウトを適用したい』『特定の条件でコンテンツを表示したい』といった要望にも対応することができます。
柔軟なカスタマイズ
- クライアントの要望に合わせて、テーマを柔軟にカスタマイズすることができます。
- サイトの運用開始後も、クライアントの要望に応じて、機能追加やデザイン変更などをスムーズに行うことができます。
パフォーマンス
- 必要最低限の機能だけを実装することで、サイトの表示速度を向上させ、ユーザーエクスペリエンスを高めることができます。
- 表示速度が速いサイトは、ユーザーに快適な環境を提供し、SEOにも効果的です。
Web制作はオワコンと呼ばれて久しいですが、オリジナルテーマ制作ができればコーダーは仕事に困ることはないでしょう。
WordPressオリジナルテーマ作成のメリット(クライアント側)
WordPressでサイトを構築する場合、クライアントは既存のテーマを使うか、オリジナルテーマを作成するかの選択を迫られます。コスト面だけで見ると、既存のテーマの方が魅力的に見えるかもしれません。しかし、サイトは企業の顔であり、ビジネスを成長させるための重要なツールです。長期的な視点で見た場合、オリジナルテーマには費用対効果に見合うだけの多くのメリットがあります。
ここでは、クライアント側から見たWordPressオリジナルテーマ作成のメリットについて、詳しく解説していきます。
独自性の高いサイトでブランド価値を高める
ビジネスにおいて、サイトは企業やブランドの顔とも言える重要な存在です。オリジナルテーマで作成することで、他のサイトにはない独自性を表現し、ユーザーに強い印象を与えることができます。これはブランド価値を高め、ビジネスの成功に大きく貢献します。
- ブランドイメージの確立: 企業の理念やブランドイメージを反映したサイトを構築することで、顧客に一貫したメッセージを伝えることができます。例えば、高級ブランドであれば洗練されたデザインと高級感のある画像を使用し、上品なフォントやアニメーションを効果的に取り入れることで、ブランドイメージを高めることができます。
- 競合との差別化: 多くの企業が似たようなサイトを運営している中で、オリジナルテーマによって差別化を図り、ユーザーの目に止まるサイトを作成することができます。例えば、競合他社が一般的なレイアウトを採用している中で大胆で斬新なデザインやインタラクティブな要素を取り入れたサイトにすることで、ユーザーの関心を惹きつけ記憶に残る体験を提供できます。
- ターゲットユーザーへの訴求: ターゲットユーザー層に合わせたデザインや機能を実装することで、より効果的にユーザーにアプローチすることができます。例えば、若年層向けのサイトであれば、トレンドを取り入れたデザインやアニメーションを使用し、SNSとの連携を強化することでユーザーの興味関心を高め共感を呼ぶことができます。
ビジネスニーズに最適化された機能で業務効率化と売上アップ
サイトに実装する機能は、ビジネスの目標達成に大きく影響します。オリジナルテーマであれば、ビジネスニーズに合わせて必要な機能だけを厳選し、最適化することができます。
- 業務効率の改善: 社内業務を効率化するための機能を実装することができます。例えば、お問い合わせフォームをカスタマイズして、顧客からの問い合わせ内容を自動的にCRMに登録する機能や、資料請求を自動化する機能などを実装することで従業員の負担を軽減し、業務効率を改善することができます。
- 販売促進: 商品やサービスの販売促進に繋がる機能を実装することができます。例えば、ECサイトであれば商品レコメンド機能やクーポン発行機能、期間限定セールの告知などを効果的に表示することで顧客の購買意欲を高め、売上アップに貢献することができます。
- 顧客とのエンゲージメント強化: 顧客とのエンゲージメントを高めるための機能を実装することができます。例えば、会員制サイトを構築して顧客限定のコンテンツやサービスを提供したり、オンラインコミュニティを形成することで顧客ロイヤリティを高め、長期的な関係を築くことができます。
強固なセキュリティ対策で安心・安全なサイト運営
Webサイトのセキュリティ対策は、企業にとって非常に重要です。顧客情報や機密情報が漏洩すると、企業の信頼を失墜させるだけでなく、多大な損害を被る可能性があります。オリジナルテーマであれば、セキュリティ対策を強化し、安心してサイトを運用することができます。
- 脆弱性の排除: オリジナルテーマは、最新のセキュリティ対策を施した状態で構築することができます。既知の脆弱性を排除することで、サイトへの攻撃リスクを低減することができます。
- カスタマイズ: サイトのセキュリティレベルに合わせて、セキュリティ対策をカスタマイズすることができます。例えば、ログイン試行回数の制限、不正アクセス検知システムの導入など、サイトの特性に合わせたセキュリティ対策を講じることができます。
- 迅速な対応: セキュリティの脆弱性が見つかった場合でも、迅速に対応することができます。
長期的なコスト削減で投資効果を最大化
オリジナルテーマは初期費用は既存のテーマよりも高くなる傾向がありますが、長期的な視点で見ると、コスト削減に繋がる可能性があります。
- ライセンス費用: 既存のテーマの中には、毎年ライセンス費用が発生するものがあります。オリジナルテーマであれば、ライセンス費用を支払う必要はありません。
- カスタマイズ費用: 既存のテーマをカスタマイズする場合、別途費用が発生することがあります。オリジナルテーマであれば、最初から必要な機能を実装することができるため、カスタマイズ費用を抑えることができます。
- メンテナンス費用: オリジナルテーマはメンテナンスが容易なため、メンテナンス費用を抑えることができます。
WordPressオリジナルテーマ作成のデメリット(制作者側)
WordPressオリジナルテーマの作成は、制作者にとってスキルアップや独自性の発揮など、多くのメリットをもたらします。しかし、同時にいくつかのデメリットも存在します。これらのデメリットを理解して適切に対処することで、テーマ作成をスムーズに進め、クライアントとの良好な関係を築くことができます。
時間がかかる
既存のテーマを利用する場合に比べて、オリジナルテーマの作成には多くの時間が必要です。
- 設計: テーマの設計には、クライアントの要望をヒアリングし、サイトの目的やターゲットユーザーを分析するなど綿密な計画が必要です。ターゲットユーザーの年齢層、興味関心、利用デバイスなどを考慮し、サイトのデザインや機能を決定します。例えば、若年層向けのサイトであれば、視覚的にインパクトのあるデザインやスマートフォンでの操作性を重視した設計が必要となります。
- コーディング: HTML、CSS、PHP、JavaScriptなどを用いて、テーマのコーディングを行う必要があります。コーディングの際には、WordPressのコーディング規約に準拠し、可読性が高く、保守しやすいコードを記述することが重要です。例えば、適切なインデントやコメントを記述することで、コードの可読性を高めることができます。
- テスト: さまざまなブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edgeなど)、デバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)、レスポンシブデザインに対応しているかなど、動作確認を行う必要があります。
- 修正: テストで発見されたバグや、クライアントからの要望に基づいた修正を行う必要があります。クライアントからの修正依頼は、サイトの公開後にも発生する可能性があります。
これらの作業には、 多くの時間が必要となる場合があります。特に、複雑な機能やデザインを実装する場合には、さらに多くの時間がかかる可能性があります。
知識・スキルが必要
オリジナルテーマを作成するには、HTML、CSS、PHP、JavaScriptといったWeb制作に関する幅広い知識・スキルが必要です。
- HTML: Webページの構造を記述するためのマークアップ言語。セマンティックなHTMLを記述することで、SEOにも良い影響を与えます。
- CSS: Webページのデザインを記述するためのスタイルシート言語。レスポンシブデザインやアニメーションなどを実装するために、CSSの深い知識が必要となる場合があります。
- PHP: WordPressのテーマを動的に制御するためのスクリプト言語。WordPressの関数やテンプレートタグを理解し、適切に使いこなす必要があります。
- JavaScript: Webページに動きをつけるためのスクリプト言語。ユーザーインタラクションを向上させるために、JavaScriptの知識があると便利です。
- WordPress: WordPressのテーマ構造やテンプレート階層に関する知識。子テーマの仕組みや、フックの活用方法などを理解している必要があります。
これらの知識・スキルを習得するには、ある程度の学習時間が必要となります。
修正やメンテナンス
オリジナルテーマを作成する場合、制作者はテーマの品質やセキュリティに対して責任を負う必要があります。
- バグ: テーマにバグがあると、サイトの表示が崩れたり、機能が正常に動作しなかったりする可能性があります。例えば、フォームが正常に送信されない、特定のページでレイアウトが崩れるなどのバグが発生する可能性があります。
- セキュリティ: セキュリティ対策が不十分な場合、サイトが不正アクセスを受け、情報漏洩などの被害に遭う可能性があります。例えば、クロスサイトスクリプティング(XSS)やSQLインジェクションなどの攻撃に対して脆弱性があると、サイトが攻撃される可能性があります。
- バージョンアップ: WordPressがバージョンアップされると、テーマもそれに合わせて修正する必要があります。WordPressのバージョンアップによっては、テーマの動作に不具合が生じる可能性があります。
これらの責任を果たすためには、常に最新の知識・スキルを習得し、セキュリティ対策を徹底する必要があります。
既存テーマとの競合
WordPressには、数多くの既存テーマが存在します。オリジナルテーマを作成する場合、これらの既存テーマとの競合に打ち勝つ必要があります。
- 機能: 既存テーマには、多くの機能が備わっているものがあります。オリジナルテーマは、既存テーマでは実現が難しい機能や、独自性を提供する必要があります。
- デザイン: 既存テーマには、洗練されたデザインのものがあります。オリジナルテーマは、既存テーマ以上のデザイン性や魅力を提供する必要があります。そのため、クライアントのブランドイメージに合わせた、独自性の高いデザインを提供する必要があります。
- 価格: 既存テーマには、無料または低価格で利用できるものがあります。オリジナルテーマは高単価になりやすいので、価格設定を慎重に行う必要があります。例えば、オリジナルテーマの価値を明確に伝え、クライアントに納得してもらえる価格設定にする必要があります。
WordPressオリジナルテーマ作成のデメリット(クライアント側)
今度は、クライアント視点からのデメリットです。
コストが高い
オリジナルテーマは、既存のテーマと比べて初期費用が高くなる傾向があります。これは、テーマを一から設計・開発する必要があるため、既存テーマより工数がかかるからです。
- 開発費用: テーマの設計、コーディング、テスト、修正など、開発にかかる費用が発生します。機能が多いサイトや複雑なデザインのサイトほど、開発費用は高額になります。例えば、ECサイト機能や会員制機能などを実装する場合、開発費用はさらに高くなります。
- デザイン費用: デザイナーにサイトのデザインを依頼する場合、別途費用が発生します。デザインのクオリティや作業量によって費用は変動します。例えば、トップページのデザインだけでなく、下層ページのデザインや、レスポンシブデザインにも対応する場合は、デザイン費用は高くなります。
- 機能開発費用: サイトに必要な機能を開発する場合、別途費用が発生します。機能の複雑さや開発工数によって費用は変動します。例えば、外部APIとの連携機能や独自のデータベースを構築する必要がある機能などを開発する場合、機能開発費用は高くなります。
これらの費用は、サイトの規模や複雑さによって大きく異なります。予算が限られているクライアントにとっては、大きな負担となる可能性があります。
納期が長い
オリジナルテーマは、既存のテーマと比べて納期が長くなる傾向があります。これは、テーマを一から設計・開発する必要があり、多くの工程が必要となるためです。
- 設計: テーマの設計には、クライアントの要望をヒアリングし、サイトの目的やターゲットユーザーを分析するなど時間が必要です。クライアントと開発会社との間で、サイトの方向性やデザイン、機能について、綿密な打ち合わせが必要になります。例えば、クライアントの要望が曖昧な場合や、サイトの目的が明確でない場合は、設計に時間がかかる可能性があります。
- コーディング: コーディングには、HTML、CSS、PHP、JavaScriptなど、多くの技術が必要となり、時間がかかります。サイトの規模が大きくなるほど、コーディングに時間がかかります。例えば、アニメーションを多用するサイトやJavaScriptで複雑な処理を行うサイトの場合、コーディングに時間がかかります。
- テスト: さまざまなブラウザやデバイスでテーマの動作確認を行う必要があり、時間がかかります。テスト項目が多いほど、テストに時間がかかります。
- 修正: テストで発見されたバグや、クライアントからの要望に基づいた修正を行う必要があり、時間がかかります。修正が多いほど、修正に時間がかかります。例えば、クライアントからデザインや機能に関する修正依頼が多い場合、修正に時間がかかります。
これらの作業には時間がかかるため、サイトを急いで公開したいクライアントにとっては、デメリットとなる可能性があります。
既存テーマのメリット
既存のテーマには、オリジナルテーマにはないメリットがあります。クライアントは、これらのメリットも考慮する必要があります。
- 低コスト: 既存のテーマは、無料または低価格で利用できるものが多いです。予算を抑えたいクライアントにとっては、大きなメリットとなります。例えば、無料テーマでも高品質なデザインや機能を備えているものがあり、必要十分な場合もあります。
- 短納期: 既存のテーマはオリジナルテーマより工数が短く、公開までの時間が短いです。サイトをすぐに公開したいクライアントにとっては、大きなメリットとなります。例えば、ビジネスの立ち上げに合わせてサイトをすぐに公開したい場合、既存のテーマを利用することで、サイトの公開を早めることができます。
- 豊富な選択肢: さまざまなデザインや機能のテーマから、クライアントのサイトの目的に合ったテーマを見つけることができます。例えば、企業サイト、ECサイト、ブログなど、さまざまな種類のサイトに適したテーマがあります。
- コミュニティ: 多くの既存テーマには活発なコミュニティがあり、情報交換やサポートを受けることができます。Webサイトの運営で困ったことがあった場合、コミュニティで質問したり、情報を共有したりすることができます。例えば、テーマの使い方やカスタマイズ方法などについて、コミュニティで質問することができます。
スキル不足
クライアントがWeb制作に関する知識やスキルを持っていない場合、オリジナルテーマのメリットを十分に活かせない可能性があります。
- カスタマイズ: クライアントが自分でテーマをカスタマイズできない場合、サイトの内容を更新したり、デザインを変更したりする度に開発会社に依頼する必要があり、費用がかさむ可能性があります。
- トラブル対応: サイトの表示が崩れたり、機能が動作しなくなったりした場合、クライアント自身で対応することができず開発会社に依頼する必要があり、費用がかかる可能性があります。
運用・保守
オリジナルテーマは、サイトの運用・保守にある程度の知識・スキルが必要になります。クライアントがサイトの運用・保守に慣れていない場合、負担が大きくなる可能性があります。
- コンテンツ更新: クライアントが自分でコンテンツを更新できない場合、開発会社に依頼する必要があり、費用がかかります。サイトの内容を頻繁に更新する場合、更新費用がかさむ可能性があります。
- プラグイン: サイトに必要な機能を追加するために、プラグインをインストールする必要がある場合、クライアント自身でプラグインをインストール・設定することができず、開発会社に依頼する必要があり、費用がかかる可能性があります。 例えば、お問い合わせフォームを追加したい場合、クライアント自身でContact Form 7などのプラグインをインストール・設定することができず、開発会社に依頼する必要があります。
- セキュリティ対策: サイトのセキュリティ対策は、専門的な知識が必要となる場合があり、クライアント自身で対応することが難しい場合があります。例えば、Webサイトがマルウェアに感染した場合、クライアント自身で対応することができず、開発会社に依頼する必要があります。
運用や保守に関しては、作業を開始する前に、業務委託契約書でしっかり確認しておきましょう。
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WordPressオリジナルテーマ作成を選択する際のポイント
WordPressでサイトを構築する際、テーマ選びは重要な要素の一つです。数多くの既存テーマが存在しますが、一方でオリジナルテーマを作成するという選択肢もあります。オリジナルテーマは、サイトに独自の個性を吹き込み、ビジネス目標達成を強力にサポートする存在となりえます。しかし、オリジナルテーマのメリット・デメリットを理解し、クライアントの状況に合わせて慎重に判断する必要があります。
ここでは、WordPressオリジナルテーマ作成を選択する際のポイントを4つの観点から詳しく解説します。
サイトの目的
サイトの目的によって、オリジナルテーマが適しているかどうかが変わってきます。
独自性・ブランディング
サイトの目的は、オリジナルテーマの必要性を判断する上で重要な要素となります。特に、企業のブランドイメージを明確に表現したり、競合他社との差別化を図ったりしたい場合は、オリジナルテーマが効果的です。
オリジナルテーマであれば、デザインや機能を細部までカスタマイズすることで、サイトを通してブランド価値を高めることができます。例えば、コーポレートサイトで企業理念を反映したデザインを採用したり、ECサイトで商品の世界観を表現するレイアウトにしたりすることが可能です。
既存のテーマでは、デザインや機能が制限されるため、このような細かなブランディング戦略を実現できない可能性があります。サイトの目的が情報発信だけなら既存のテーマでも十分かもしれませんが、サイトを通してブランド価値を高めたいと考えるなら、オリジナルテーマを選択肢に入れるべきです。
機能要件
サイトに独自の機能が求められる場合、オリジナルテーマは有力な選択肢となります。既存のテーマでは実現できないような、ニーズに合わせた独自の機能を開発できるからです。例えば、顧客管理システムと連携した会員制サイト、予約システムと連携した予約サイト、不動産物件情報と連携したポータルサイトなどが考えられます。
既存のテーマは汎用的に設計されているため、必ずしもサイトに必要な機能がすべて揃っているとは限りません。必要な機能が不足していたり、逆に不要な機能が含まれていたりする場合があり、それがサイトのパフォーマンスやセキュリティに悪影響を及ぼす可能性もあります。
オリジナルテーマであれば必要な機能だけを厳選して実装することができるため、パフォーマンスやセキュリティの向上に繋がり、よりビジネスに貢献するサイトを構築できます。
予算
オリジナルテーマの作成には、既存テーマを利用する場合よりも多くの費用がかかります。予算と相談し、費用対効果を検討する必要があります。
開発費用
オリジナルテーマの作成は、一般的に既存テーマを利用するよりも費用がかかります。テーマの設計からコーディング、テスト、修正まで、開発の全工程で費用が発生し、サイトの規模や機能、デザインの複雑さによって金額は変動します。例えば、シンプルな企業サイトでも数十万円程度、ECサイトや多機能なサイトになると数百万円程度かかる場合もあります。
そのため、オリジナルテーマの作成を検討する際は、予算と費用対効果をよく検討することが重要です。事前に見積もりを依頼し、予算内で実現可能な範囲を確認しておきましょう。
既存のテーマを利用する場合は、テーマの購入費用やカスタマイズ費用が発生しますが、オリジナルテーマの開発費用と比べると一般的には安価です。
ランニングコスト
オリジナルテーマの作成は、テーマの開発費用に加えてWordPressのバージョンアップやセキュリティ対策などの維持費も必要となるため、年間数万円程度のランニングコストを見込んでおく必要があります。既存テーマの場合でも、テーマやプラグインのアップデート、セキュリティ対策などで費用が発生する可能性はありますが、オリジナルテーマに比べると初期費用とランニングコストの両方が高くなる傾向があります。
予算には限りがあるため、オリジナルテーマを作成する際は、費用対効果を慎重に検討することが重要です。
Web制作は低単価で消耗するという話を聞いたことがあるかも知れませんが、WordPressのオリジナルテーマ制作であれば、1案件数十万円にはなります。
納期
オリジナルテーマの作成には、既存テーマを利用する場合よりも時間がかかります。サイトの公開を急ぐ場合は、既存テーマの方が適している可能性があります。
開発期間
オリジナルテーマの作成は既存テーマを利用する場合よりも時間がかかるため、サイトの公開を急ぐ場合には注意が必要です。サイトの規模や機能、デザインの複雑さによって期間は大きく変動します。例えばシンプルな企業サイトであれば1〜2ヶ月程度で完成しますが、ECサイトや多機能なWebサイトになると、3ヶ月以上かかることも珍しくありません。
もしも希望する納期に間に合わなそうな場合は、サイトの公開時期を遅らせるか、既存テーマの利用を検討する必要が出てきます。既存テーマであればテーマの選定やカスタマイズに多少の時間はかかりますが、オリジナルテーマの開発に比べるとはるかに短期間でサイトを公開することができます。
修正対応
オリジナルテーマを作成する場合、既存テーマを利用する場合よりも開発に時間がかかる点は留意すべき点です。サイトの公開を急いでいる場合は、既存テーマの方が適しているかもしれません。なぜなら、オリジナルテーマは設計からコーディング、テスト、そしてクライアントからの修正依頼への対応まで、全ての工程を一から行う必要があるからです。
特にクライアントから途中で修正依頼があった場合、それに対応する時間が必要となり、当初予定していた納期よりも遅れてしまう可能性があります。そのため、オリジナルテーマ作成を検討する際は、修正対応にかかる時間も考慮に入れ、スケジュールに十分な余裕を持たせておくことが重要です。
スキル
クライアントがサイトの運用・保守を行う場合、WordPressやHTML、CSSなどの基本的な知識があると便利です。
コンテンツ更新
クライアントがサイトの運用・保守を自ら行う場合、WordPressの基本的な知識に加えて、HTMLやCSSの基礎知識があると便利です。これらの知識があれば、WordPressの管理画面をスムーズに操作し、コンテンツの更新を効率的に行うことができます。例えば、ブログ記事を新たに投稿したり既存のページの内容を編集したりする際に、WordPressの操作方法を理解していることはもちろん、HTMLで文章の構造を整えたりCSSで見た目を調整したりすることで、より効果的に情報を発信することができます。
プラグイン
クライアントがサイトの運用・保守を行う場合、WordPressの基本的な知識があると便利です。例えば、プラグインのインストールや設定方法を理解しておけば、サイトに必要な機能を自分で追加することができます。SEO対策やセキュリティ対策など、様々なプラグインを導入することで、サイトの機能を拡張し、より効果的に運用することができます。
トラブル対応
サイトの運用では、予期せぬトラブルが発生する可能性もあります。例えば、サイトが表示されない、といったケースも起こり得ます。このような場合、サーバーの状態を確認したり、プラグインを無効化してみたりといった対応が必要になることがあります。サイト構築の基礎知識があれば、トラブルの原因を特定し、適切な対処法を検討することができます。
WordPressオリジナルテーマ作成に必要なスキル
WordPressオリジナルテーマを作成するには、サイト構築に関する基礎知識から、WordPress特有の仕組みに関する理解まで、幅広い知識・スキルが必要となります。一見難しそうに思えるかもしれませんが、一つずつ着実に学習を進めていけば、誰でもオリジナルテーマを作成することができます。
ここでは、WordPressオリジナルテーマ作成に必要な知識・スキルを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
HTML(HyperText Markup Language)
HTMLは、Webページの骨組みを構築するためのマークアップ言語です。見出し、段落、画像、リンクなど、Webページの要素を定義し、それぞれの要素に意味づけを与えるために使用されます。オリジナルテーマでは、HTMLを使ってコンテンツの表示方法を指定します。
- HTMLの基本的なタグ: h1タグ ~ h6タグ(見出し)、pタグ(段落)、aタグ(リンク)、imgタグ(画像)など、Webページを構成する基本的なタグの使い方を理解する必要があります。
- タグの属性: class(要素にクラス名を付ける)、id(要素にIDを付ける)、src (画像のURLを指定する) など、タグの動作を指定するための属性の使い方を理解する必要があります。
- セマンティックHTML: articleタグ(記事)、asideタグ(サイドバー)、navタグ(ナビゲーション)など、要素の意味を明確にするためのセマンティックなタグを使うことで、SEOやアクセシビリティの向上に繋がります。例えば、articleタグで記事を囲むことで、検索エンジンに記事の内容を正しく伝えることができます。
CSS(Cascading Style Sheets)
CSSは、Webページの見た目を装飾するためのスタイルシート言語です。文字の色、サイズ、フォント、背景色、レイアウトなどを指定するために使用されます。オリジナルテーマでは、CSSを使ってWebサイトの見た目を自由にデザインします。例えば、背景色を指定したい場合はbackground-color
を使用し、文字の色を指定したい場合はcolor
を使用します。
具体的には、以下のような知識が必要です。
- CSSの基本的な構文: セレクタ(要素を指定する)、プロパティ(要素の属性を指定する)、値(プロパティに設定する値)を理解し、CSSのルールを記述できる必要があります。例えば、
h1 { color: red; }
と記述することで、h1タグで囲まれた要素の文字色を赤色に設定することができます。 - CSSの様々なプロパティ:
color
(文字色)、font-size
(文字サイズ)、background-color
(背景色)、margin
(余白)など、様々なプロパティを理解し、要素のスタイルを細かく調整できる必要があります。 - CSSのレイアウト:
position
(要素の位置を指定する)、flexbox(柔軟なレイアウトを実現する)など、CSSのレイアウト手法を理解し、Webページのレイアウトを自由に設計できる必要があります。例えば、flexboxやGridレイアウトを使うことで、要素をフレキシブルに配置することができます。 - レスポンシブデザイン: PC、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスに対応したサイトを構築するためのレスポンシブデザインの知識が必要です。 @mediaクエリなどを使い、デバイスの画面サイズに合わせてレイアウトやスタイルを調整できる必要があります。例えば、
@media (max-width: 768px) { ... }
と記述することで、画面幅が768px以下の場合に適用されるスタイルを指定することができます。
PHP(Hypertext Preprocessor)
PHPは、WordPressのテーマを動的に制御するためのスクリプト言語です。WordPressはPHPで構築されているため、オリジナルテーマを作成する際にPHPの知識があると大変有用です。PHPを使うことで、Webページに動的な要素を追加することができます。例えば、WordPressの関数を使って記事のタイトルや内容を表示したり、条件分岐を使って特定のページにのみコンテンツを表示したりすることができます。
具体的には、以下のような知識が必要です。
- PHPの基本的な構文: 変数(データを格納する)、条件分岐(条件によって処理を分岐する)、ループ(処理を繰り返す)など、PHPの基本的な構文を理解する必要があります。例えば、
$title = "記事のタイトル";
と記述することで、$title
という変数に "記事のタイトル" という文字列を格納することができます。 - PHPの関数: 文字列処理、配列操作など、PHPの関数を使いこなせる必要があります。例えば、
strlen("文字列")
という関数を使うことで、文字列の長さを取得することができます。 - WordPressのテンプレートタグ:
the_title()
(記事のタイトルを表示する)、the_content()
(記事の内容を表示する)など、WordPressのテンプレートタグの使い方を理解する必要があります。これらのテンプレートタグは、WordPressのデータベースからデータを取得し、Webページに表示するために使用されます。 - WordPressのループ:
the_post()
やhave_posts()
など、WordPressのループを使って、複数の記事を表示する方法を理解する必要があります。WordPressのループは、複数の記事を取得し、順番に処理するために使用されます。
JavaScript
JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するためのプログラミング言語です。アニメーション、フォームのバリデーション、非同期通信など、様々な機能を実装するために使用されます. Webサイトやアプリケーションでは、JavaScriptを使ってユーザー体験を向上させることができます。例えば、ボタンをクリックしたときにアニメーションを表示したり、フォームに入力された値をリアルタイムで検証したりすることができます。
必須ではありませんが、以下のような知識があると便利です。
- JavaScriptの基本的な構文: 変数、データ型、条件分岐、ループ、関数など、JavaScriptの基本的な構文を理解する必要があります。
- DOM操作: JavaScriptを使ってHTML要素を取得したり、内容を変更したりする方法を理解する必要があります。例えば、
document.getElementById("myElement")
やdocument.querySelector(".myClass")
を使うことで、特定のHTML要素を取得することができます。 - イベント処理: ユーザーの操作(クリック、キー入力など)に応じて処理を実行する方法を理解することが重要です。
- JavaScriptライブラリやフレームワーク: jQueryなどのライブラリや、React、Vue.js、Angularなどのフレームワークの基本的な使用方法を理解すると、より効率的に開発できます。
WordPressの基礎知識
WordPressのテーマに関する基礎知識も必要です。テーマの構造やテンプレート階層を理解することで、オリジナルテーマを効率的に作成することができます。
具体的には、以下のような知識が必要です。
- テーマの構造: テンプレートファイル(header.php、footer.php、iindex.phpなど)、スタイルシート(style.css)など、WordPressテーマを構成するファイルの種類と役割を理解する必要があります。例えば、 header.phpはWebページのヘッダー部分を表示するためのファイルです。
- テンプレート階層: WordPressがどのテンプレートファイルを読み込むのかを理解する必要があります。WordPressは、特定の条件に合致するテンプレートファイルを探し、そのファイルを読み込んでWebページを表示します。
- WordPressの関数: WordPressに用意されている様々な関数(
get_the_title()
、get_the_content()
など)の使い方を理解する必要があります。これらの関数は、WordPressのデータベースからデータを取得したり、Webページに情報を表示したりするために使用されます。
WordPressオリジナルテーマ作成の学習方法
WordPressオリジナルテーマ作成に必要な知識・スキルを習得するための学習方法を、それぞれの特徴と合わせてご紹介します。
書籍・本
書籍での学習は、体系的な知識を深めたい方や、いつでも参照したい方におすすめです。WordPressのテーマ作成に必要な知識を、全体像を把握しながら学ぶことができます。多くの書籍では、オンライン学習サイトよりも詳細な解説や図解、サンプルコードが豊富に提供されています。
専門家によって執筆されているため、情報の信頼性が高いことも魅力です。ただし、WordPressは頻繁にアップデートされるため、最新版を選ぶように注意が必要です。
書籍は、体系的な知識を深め、正確な情報をいつでも参照できるという点で大きなメリットがあります。
おすすめの書籍はこちらです。
オンライン学習サイト
近年注目されているオンライン学習サイトは、初心者にとって非常に有効な学習手段です。インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも学習できる点が魅力です。
オンライン学習サイトには、多くのメリットがあります。自分のペースで学習を進められるため、忙しい人でも無理なく続けることができます。動画で解説されているため、視覚的に理解しやすく、学習内容がスムーズに頭に入ってきます。さらに、実際にコードを書きながら学習できるサイトもあり、実践的なスキルを身につけることができます。多くのサイトは無料で利用できるか、低価格で利用できる点もメリットです。
一方で、分からないことがあってもすぐに質問できない場合があり、疑問点を解消するまでに時間がかかってしまう可能性があります。また、一人で学習を進める必要があるため、モチベーションを維持するのが難しいと感じる人もいるかもしれません。
とはいえ、オンライン学習サイトは、初心者にとって魅力的な学習方法であることは間違いありません。おすすめのオンライン学習には、以下のようなものがあります。
- Progate: イラスト中心のスライドと演習で、ゲーム感覚で楽しく学習できるサイト。
- chot.design: 完全無料のデザイン特化の学習サイト。WordPressも学べる。
- Udemy: 世界中の講師が作成したコースを受講できるサイト。コースはすべて30日間返金保証付き。
- Schoo: 社会人向けのオンライン学習講座。
Udemyのおすすめは、ちゃんと学ぶ、WordPress テーマ開発講座になります。これは周りの人でも購入している人が多い鉄板の教材です。
プログラミングスクール
プログラミングスクールは、短期間で効率的にスキルを習得したい方におすすめです。体系的なカリキュラムでWordPressテーマ作成に必要な知識・スキルを学べ、経験豊富な講師に直接質問できる環境が整っています。他の受講生との交流を通してモチベーションを維持しやすいのもメリットです。就職・転職サポートを提供しているスクールもあります。
ただし、費用が高額になりやすく、スクールのスケジュールに合わせる必要がある点はデメリットと言えるでしょう。
Web制作のおすすめプログラミングスクールと言えばデイトラですが、プログラミングスクールの中では格安とはいえ、Web制作コースは129,800円します。
しかし、ZeroPlus Gateは完全無料です。ZeroPlus Gateについての評判や特徴などは、以下の記事で詳しく解説しています。
ZeroPlus Gateの評判と特徴やメリットを解説【無料プログラミングスクール】
続きを見る
コンテンツ教材
近年、個人で教材を販売する人が増えています。そして、WordPressのおすすめ教材はこちらになります。
こちらは公開4日で200部販売した人気教材です。発売から2年経ち、累計560部以上と今でも売れ続けているロングヒット商品です。
さらに、ポートフォリオで欲しい制作実績として掲載することも可能です。
また、こちらの教材は私が販売しているものですが、累計1,100部以上売れています。
これは『教材』ではなく『コード集(コードスニペット集)』という感じです。
詳細については以下の記事を参照ください(Brain販売ページと重なる内容もあります)
初心者向き教材!コーディング&WordPressコードスニペット集【コピペで使える】
続きを見る
WordPress以外にも、Web制作に関するおすすめの教材はこちらの記事でご紹介しています。
Web制作で稼ぐ!おすすめ教材を厳選紹介【独学・未経験者】
続きを見る
WordPressオリジナルテーマの作り方と手順
WordPressオリジナルテーマの作成は、Webサイト構築のスキルアップに繋がり、自由度の高いWebサイト制作を実現する有効な手段です。 自分でコードを記述することで、デザイン、機能、パフォーマンスを思い通りにカスタマイズできます。
オリジナルテーマの作り方は、当ブログで詳しく書いています。
WordPressオリジナルテーマ制作の記事
上から順番に読んでいけばOKです。
まとめ
WordPressのオリジナルテーマ作成には、HTML、CSS、PHPなどの知識が必要となりますが、これらのスキルを身につけることは、Webサイト運営において大きな強みとなります。
コーディングだけでも稼ぐことは十分可能ですが、WordPressを習得すれば月収30万円は簡単に目指すことができます。また、既存テーマでも安くても早く納品できるため、回転数を上げればオリジナルテーマより時給が高くなる場合もあります。
既存テーマでの制作の方が難易度は低いので、まずは既存テーマでの制作を身に付け、そのあとでオリジナルテーマ制作を身に付けるのもいいと思います。
以上になります。